どんなに気が合う親友でも、旅先で数日間、24時間寝食をともにすると少しづつ疲れてくる。
自分はお腹が空いてなくても、相手に合わせて食事の相談。どこで何を食べるか意見交換。
興味ないお店での買い物も付き合って我慢。翌日の行動予定について相談。
旅先が外国の場合には、更にお互いが寄りかかるので精神的に負担。
日常生活でのしがらみを忘れ、思いっきり自己解放できるはずの旅行先で、他人の気持ちや食欲を気にするなんて嫌だ。
好きな事を好きな時にやりたい。
と願うワガママな私は、今も昔も一人旅が大好き。
ふと目に留まった街角の景色を飽きるまで眺める。通りがかりの店先の、見たこともない食べ物をおっかなびっくり試してみる。
美術館で気に入った絵を、最後にもう一度鑑賞するために戻ること。歩き疲れたら映画館に入って、その国の映画事情と観客を観察。ストーリーは二の次。そんな私のしたいことを、何の気兼ねもなくできるのが一人旅。
もうひとつ一人旅の素敵なメリット。
それは、いろんな人に話しかけられること。
外国の街を一人で歩いていると、たくさんの出会いがある。
地図を持って歩く私を捕まえた世話好きのおばさまに連れられて駅への道を歩いたり、電車で乗り合わせた旅人との情報交換など。
同行の友人と日本語で話している時は、滅多に話しかけられる事はないけれど、一人で行動すると日本人バリアが取れて話しかけられやすくなるのだ。
チェコ、ハンガリー、中国、ロシア、モンゴルなど、日本語は勿論、英語も通じない旅先での地元の人との身振り手振りのふれあいは、今でも鮮やかに思い出せる旅のハイライトだ。
さて、日本では「おひとりさま」ブームだそうで、なんだか嬉しい。
おひとりさま???
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